農業の頃-1

こんにちは、L.T.です。PACEのブログには何を書くのがふさわしいのだろう、なんておもっているうちにすっかり日が経ってしまいました。書くとすればアートのこと、音楽のこと、社会のこと…いろいろあります。しかし、ここでまず触れるにふさわしいのは、やはり農業体験のことでしょう。というわけで、週に一度か二度、あるいは二週間にいっぺんくらいは、そのことを書くことにします。ぼくがお世話になったのは、埼玉県大里郡花園町のさる農家さんでした。今では花園町は深谷市に合併されたとおもいますが、深谷市と言われてもなんかピンときません。深谷市は深谷ねぎで有名な深谷市のことですが、お世話になった農家さんはむしろ寄居町の近くにあったのです。寄居町は、池袋から出ている東武東上線の終点「寄居」があるところです。関東平野の縁、そしてそこから秩父山脈がはじまるロケーションとしては申し分ないところなんです。観光地として有名な長瀞もすぐ近く。荒川の源流が心を洗ってくれます。新規就農を志す人にはよく知られた小川町はそのとなりにあります。池袋から寄居までは急行でおおよそ1時間30分くらい。だから、たまに都会に出て友人と会うこともできる。もっともぼくの居た場所は、その寄居ではなく、ローカル線の秩父鉄道に乗り換えて一駅目の「桜沢」か二駅目の「小前田」で下りて、30分くらい歩いたところだったから、まあ池袋までは2時間30分くらいはかかりましたけどね。けれど、この秩父鉄道がまた実にいい電車でした。いずれそのことも書きましょう。農家から駅に行くまでのあいだも美しい里山を眺めながら歩いたものでまったく苦にはなりませんでした。今ではあの穏やかな時間がとても懐かしい。ぼくはそんな土地で新規就農を目指し、住み込みで農業をで覚えようとしたというわけです。

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