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柄谷行人著『憲法の無意識』(岩波書店)

理念が、表層的なもの、実用性のない単なる綺麗事、などとして片づけられるものではなく、政治経済等の社会構成に影響を受けつつ、無意識から不可避的に生み出されてくるものであることを、日本の憲法9条を題材に分析している。

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at プラス01

at+太田出版から発行されてきた『at』が、編集体制を変更し、『at プラス』として、新創刊された。これまで連載されてきた上野千鶴子の「ケアの社会学」が最終回となったことや、岡崎乾二郎さんの連載が始まったこと、あとサブタイトルが「思想と活動」になったことなど、いくつかの変化があったのだが、一番面白かったのは、特集記事だろうか。今回の「プラス」の創刊号は、特集を「資本主義の限界と経済学の限界」として、岩井克人や水野和夫へのインタビュー載せている。岩井克人の文章は、柄谷行人との対談「終わりなき世界」が出版されたころ、読んでから、疎遠になっていた。そのため、今回のインタビューは、久しぶりだったが、インタビューを読む限り、当時の「脱構築主義」のスタンスは、あまり変わっていない。いまは「脱構築」を批判する立場をとっている柄谷行人とは、だいぶ距離ができてしまったな、という印象。ただ、その分、岩井克人の言葉から、「脱構築主義」の”今日の意味”を、読むことができるかもしれない。 Read more »