ECRR2003年勧告放射線防護のための低線量電離放射線被曝の健康影響
ECRR勧告2010 序文
ECRR リスクモデルと福島からの放射線 クリス・バスビー欧州放射線リスク委員会 科学委員長
放射線を大量に浴びれば、死に至る。
このことに異論を挟む余地はない。
ところが、低い値の放射線に浴びた場合、どれくらいの健康被害があるか、いまだ専門家の間でも統一した見解はないようだ。
放射線は、五感で感じることが出来ず、また低い値では実際に健康に被害が出るまでに何年もかかるため、たとえ健康被害があったとしても、その原因を放射線として特定することは難しいのである。
そのため、チェルノブイリの事故の被害者数についても、見解の違いによって大きな開きが出ている。
現在、放射線の防護に関する国際的な基準として最も権威があるのが、ICRP(国際放射線防護委員会)である。
日本政府も、ICRPの基準を参考にしながら、退避勧告や食品出荷停止などを行っている。
(もっとも、実際には、ICRPよりも緩い基準が適用されており、批判があるのは、承知の通り。)
しかし、そのICRPの基準に対しても、少なくない数の科学者たちが、異論を唱えている。
ECRR(欧州放射線リスク委員会)は、ICRPの考えに対して、低線量放射線内部被ばくの有害性を主張して設立された組織であり、低線量の被ばくからも大きな健康被害あるとするリスクモデルを提出している。
どの専門家の意見を信頼するかは、個人の判断にゆだねられるが、すくなくとも放射線の専門家の間でも、さまざまな見解があることは知っておくべきだろう。
European Committee on Radiation Risk
ECRR(欧州放射線リスク委員会)wikipedia
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