『「世界史の構造」を読む』

日本の経済成長は止まっている。利潤率が低下したままです。高齢化・少子化などの問題が深刻になっている。だから、日本人は没落感を持っています。一方、中国・インドでは高度成長が続いている。

だから、日本人はそれに脅威を感じています。しかし、中国・インドでもまもなく、経済成長は終わります。そうなると、世界資本主義にとって、フロンティアがなくなる。アフリカが最後のフロンティアになるかも知れませんが、アフリカでももう経済成長が始まっています。だから、日本経済が衰退するのは当たり前で、日本人はむしろ、今後にどこでも起こる問題を世界で最初に体験しているのだと思えばよいのです。世界資本主義そのものが没落するのだから。

『「世界史の構造」を読む』p364

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