設計中の住宅

Dhouse2昨年の秋から設計している住宅の模型写真。ちょっと柱がひん曲がっていたり、あるべき柱がなかったりするのは、ご愛嬌。。。。事務所として利用されて来た平屋の建物を、二階建ての住宅へ改築する計画です。外観は、単純な家型。内部は、いくつかの異なるデザインの部屋を繋げる、という構成を考えている。完成したとき、それぞれの部屋を採った写真を並べたら、一つの家とは思えないような、異質なデザインが同居するものになると思う。設計図では、建物の全体像を一度に把握することができる。建築家はそれで、建築物の全体を把握して、一つの構築物にまとめあげようとする。一方、実物の建物では、そんな単純な全体は存在しない。外部と内部を同時に把握することはできないし、外観を見ること、食卓で食事を採ること、あるいは、リビングで寛ぐことと、廊下を歩くこと、それぞれは独立した経験である。そこで、そのようなリアル建物での断片的な経験を、一つ一つ読み取りながら、住宅のなかの場面場面を作って行き、それらの場面を繋ぎあわせることで、住宅を作りだしたいと思っている。当然、外部と同じくらい内部のデザインも重要なのだが、まだ見せられる材料がない。おいおい紹介していきたい。

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