基本的な身体の動きから考えるサッカー

基礎的な身体の使い方からサッカーのプレーを考えている本を、紹介しておきます。まだ、自分で実践できたわけではないので、効果のほどはよくわからないのですが、単にサッカーのプレーについてではなく、人間の身体の根本的な成り立ちから考え始めているところが、面白い。1.高岡英夫著 『ワールドクラスになるためのサッカートレーニング』2.広戸聡一監修『サッカー4スタンス理論』 1の著者高岡英夫さんは、ゆる体操で有名な方。ワールドクラスのプレーヤーはみな、非常にやわらかい筋肉を持ち、一般の人では使うことが難しいインナーマッスルでプレーしている、という考えに沿って、筋肉をやわらかくする「ゆる体操」や、インナーマッスルを鍛える方法などが書かれている。2は、 人には4タイプ(4スタンス)の身体の運動軸の作り方があり、それぞれタイプにあった運動方法がある、という考えに基づいて、4つのタイプ別に、走る・蹴る・止まる、といった基本的な運動の適切な方法が解説されています。お二方とも、もともと武術出身の方で、どちらも基本的な身体の使い方に基づく理論であるので、サッカーに関するものだけではなく、他のスポーツや日常生活の身体の使い方などについて解説された本も、多数出版されている、という点に共通点があります。やはり武術には、身体の使い方に対して深い考察の歴史があって、その蓄積は現代の様々な分野で応用できる可能性がある、ということなのでしょう。

コメントを残す