戦国大名の財力や兵力をも意味していた石高が、人を養っていけるエネルギー量(米の量)から換算された単位だというのは、興味深い。
前近代では、一人の人間が生きていくために必要なエネルギー量にそれほど大きな差はなかった。
そのため、保持しているエネルギー量が、そのまま経済力、兵力として換算できたのだろう。
1石は下位単位では10斗にあたり、同じく100升、1,000合に相当する。米1合がおおむね大人の1食分とされているので、1石は社会構成員1人が1年間に消費する量にほぼ等しいと見なされ、示準として換算されてきた(365日×3合/日=1095合。ただし、東アジアで広く使われていた太陰太陽暦では1年の日数は年によって異なる)。
なお、現在、生産力が増加した結果、一反での米の収穫量は、3.5石(522kg=約3500合)である。
「1反」は、約10アール=1000㎡。
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