ブレスパッセージ2009姜泰煥(alto sax)高橋悠治(piano)田中泯(dance)大友良英(guitar)今日、座・高円寺で行われた「プレスパッセージ2009」に行ってきた。高橋悠治と田中泯のコラボレーションに期待していたのだが、あいにく高橋悠治は私用でキャンセル。ただ、高橋悠治のピアノがなくても、十分面白かった。大友良英のギターは、初めて聞いたのだが、とても面白かった。ジョン・ケージのプリペアド・ピアノを進化させた演奏方法なんだろう。弦に、クリップを挟んだり、鉄の棒で弦を引っかいたり、バイオリンで使うような弓でこすったり。さなまざな道具を駆使しながら、とても魅力的で凶暴なノイズを作り出していた。姜泰煥のサックスも、これまでのサックスの音とはまったく違う。どうやって息継ぎをしているのだろうか。非常に長い持続音を出したり、サックスから出されたとは思えないような音を演奏している。田中泯のダンスも初めてだったので、高橋悠治のサイトの以下の文章で予習したつもりだったが、見所を理解するのがなかなか難しかった。「微速 後退 記憶」 高橋悠治
身体は 意識していないが 習慣になってしまった日常のうごき自体や それにまつわる意図や意志に拘束され またそれらの意識を拘束しかえす枠になってい るから そのような義務や仕事や拘束から離れてみると いつもの 見えない狭い通路にやっと這い込むような 鎧のなかでやっと安心していられるような 支 えられた安定ではなくて 自律して しなやかさをとりもどし 身体全体が分岐して それぞれが最少限のうごきを分担するような協調と動的均衡が 一時的に すぎないにしても 姿を見せる
超スローな動き。ある一部の筋肉を極度に緊張させて、身体のある部位を固定させると伴に、ある部分は完全に脱力する運動。日常生活でありえない運動を繰り返すダンス、と理解していいんだろうか。それと、会場では、田中泯の農園「桃花村」で生産された農産物が販売されていたので、トマトと極上番茶を購入。トマトは、近所のスーパーでは絶対売っていないほど真っ赤に熟れている。近日中に、味見の予定。
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